怒りが収まらない時に怒りをコントロールする為の3ステップ

これまでの人生の中で思いに駆られて湧きあがった「怒り」がどうしても収まらない。そんな体験はありませんか?

瞬間湯沸かし器のように一気に沸点に達する怒り、長く持ち続けている静かでフツフツとした怒りなど。そういうとき大抵いつも落ち着きなく、心はいつも、どうにかして収めたいと思うことも多いと思います。

半面、その怒りが次のステップを後押ししてくれたりもします。なので、怒りが即=悪いものではないともいえますが、ずっと怒りを持ち続けている時、イライラした気持ちはなぜ繰り返えされ、そして持続していくのでしょか?

そんな「怒りが収まらない」自分、どうしても繰り返してしまうこのイライラした気持ちとの向き合い方、変換の取り組みを一つご紹介したいと思います。

ステップ1 「収まらない怒り」その後の自分のパターン

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まず自己分析してみる

例えば「頭に血が上る」という例えがあるように、瞬間湯沸かし器のように脳天に一気に駆け上るような怒りは、その瞬間はどうにもできないもの。そんな時はまずその怒りそのものではなく、怒りが浮上したその後の自分の思考のパターン、コチラにまず注目し、分析してみます。

自分自身が落ち着いたときなどがより、振り返り向き合いやすいです。例えば、友人との意見の食い違いで怒りがドバッと沸いてきたとします。パターンの分析は「この後」です。「この後」の自分の反応や思考と向き合い、分析していきます。

「怒りが収まらない」が【スタート地点】としたらその後

<1>「心の中で相手を責め立てる」
「責め立てている」と自分を責める

<2>「毎回どうして責めたて立てちゃうんだろう」と後悔する

<3>「自分はダメだなぁ~」と自己嫌悪に苛まれる

<4>「でも自分は悪くない!」と正当化する【ゴール地点】

再び【ゴール地点】の<4>を刺激されるとまた・・・
【スタート地点】へ戻り、怒りが浮上する これを繰り返している。

例えばこのような具合で分析していきます。

例に挙げたこの思考の様子を観察すると、当初の友人との意見の食い違い、その出来事そのものとは別に、怒りの感情が沸き起こった後の思考に一定の法則があるのがわかります。「自己嫌悪しその後自分を正当化する」というゴールへと向かう流れです。

この法則、思考のパターンとして繰り替えされ、くすぶり続けているのです。これが別の場面では、ご家族であったり、仕事での出来事であったり、いろいろありますが、どの場合もだいたい<1>~<4>のルートを辿ることが多いなぁ~と、あてはめて把握することもできます。

ステップ2 感情の浮上はまず「自分の持つ思考」が先

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「出来事や相手は関係がない」

私達は、先に出来事や相手があって、その後に感情が浮上するように感じています。ところがいつもパターン化している「思考」がすで先にあって、そこが何かに刺激されると感情が浮上する、このような仕組みがあるようです。【その1】でいうと、最終的な着地である「自己嫌悪」に陥る思考のパターンがすでに先にある、ということがいえそうです。

スタートした「怒り」から「自分は悪くない!」のゴールに着地。またそこを刺激されると「怒り」が浮上する、そしていつものパターンを辿り「自分は悪くない!」へ着地する、そしてまたスタート地点の怒りへ戻る。「怒り」に対する一定のパターン化された思考ルートがあるということが見えてきます。

日常生活の中で、その誘発の原因、出来事も対象の人物もさまざまですが、「先に自分の思考のパターン」があり、それにのっとってその後、多種多様な刺激によって怒りの感情が浮上する。このような構造をもって私たちは生きているようです。

「感情の浮上はまず「自分の持つ思考」が先」「出来事や相手は関係がない」ということ。この構造を把握しておくことも、向き合うステップの認識を深めるのに、とっても役立ってきます。

ステップ3 思考のルートを根気よく変換し、新しい思考へお引越しする

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怒り収まらない!が浮上したその瞬間はやはり、収まりようがありません。けれども、その怒りへと誘う「そもそものパターン化された思考」の着地点。例の場合、「自己嫌悪」がそもそも「怒りの収まらなさ」を引っ張りつづけ、スタート、ゴールを繰り返し続けていたことも分析から認識できます。

思考のルートを把握しておくことで今度は、辿るルートそのものを変えてゆくことができます。感情の浮上の先にある「思考」を根気よく変換していきます。【ステップ2】でご紹介したパターンを使って以下に実際にやってみようと思います。

スタート地点・怒りが収まらない!浮上

<1>「心の中で相手を責め立てる」
「責め立てている」と自分を責める

<2>「毎回どうして責めたて立てちゃうんだろう」と後悔する

<3>「ダメだなぁ~自分って」と自己嫌悪に苛まれる

<4>「でも自分は悪くない!」と正当化する【ゴール地点】

スタート地点「怒りが収まらない!」はそのままに感じます。その後思考が辿るのは<1>の「心の中で相手や自分責めたてる」というルートです。まずこの一コマを意識的に別の一コマに変えていきます。「相手や自分を責めるルートに行こうとしている」と自分に気づかせてあげるだけでもルートを選ばずにできそうです。

又、「出来事や相手は関係がない」ということをここで採用すると、出来事や相手自体を「責める」ルートの必要もなくなります。

「なにか他に別の理由があるのかも?」という別の思考ルートも思いついたりします。このルートを選択すると<2>の「後悔」へのルートは必然的に必要がなくなります。<2>以降のルートを遮断する、新しいルートが構築しやすくなってきます。

そうはいっても、「いやぁ~~!今回は相手を責めるルートに行ったなぁ」というとき。次の思考ルートの<2>「後悔」この一コマを変えていきます。「何か教えてくれていることがあったのかも?それはなんだろう?」という一コマにしてみたら後悔のルートも次第に選ばなくなってきます。

すると<3>の自己嫌悪は変換され、<4>の正当化へ思考が辿ろうとするパターンもここで遮断していくことができてくるようになります。感情の浮上はまず「自分の持つ思考」が先。「出来事や相手は関係がない」ことも、一緒に認識していくのもここで役立ってきます。

このようにして、いままでの思考のパターン、ルートを少しづつ別の一コマ、別の一コマ、という風にコマを根気よく変換していきます。スタート地点の怒りを誘発する【ゴール地点】。そこを創っている「先にすでにある思考のパターン・ルート」を変えていくこと。

感情より先にある「思考」を変えていくことは、「収まらない怒り」が浮上する前の、そもそもの「自らの思考パターンを総取っ変えし、思考ごとお引越ししてしまおう!」という向き合い方でもあります。

コツは「楽しみながら変えていくこと」ゲームをするような感覚でパターン化した思考のコマを変えていきます。

「怒りが収まらない!」というほどの怒りは、これまでの慣れ親しんだ「思考のパターン」を即、採用しようと自動化されているかのように強靭ではじめはなかなかいまくいきません。しかし、根気よくコマを変換することで「新しい思考のパターン」を次第に選ぶようになってきます。

すると繰り返してきた「思考パターンのゴール」も変わってくるので、「スタート」の「収まらない怒り」にも次第に影響が及んでくる、というプロセスです。なんて面白い仕組みだと感じます!私自身も現在進行形で向き合い続ける取り組みの一つです。

「怒りが収まらない」に対する自分自身との向き合い方、3つのステップをご紹介しました。お読みいただき本当にありがとうございました。ご自身との向き合い方の何かご参考になれたら幸いです。


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