親が嫌いな自分を許せるようになるための4つのステップ

 

親が嫌いで、同じ血が流れていると思うと我慢できない。親に激しい嫌悪感を抱いている。親への憎しみが募っていく。このように感じているのは、あなただけではありません。けれど、それが社会的に表面化することはありませんでした。なぜなら、自分の親を悪く思ってはいけない。まして他人に言うなど、とんでもないことだと、タブー視されていたからです。

親に口答えをしてはいけない。親の言うことは黙って聞くべきだ。親を尊敬しなければならない。この他にも、子供の頃から聞かされ続けてきたことが、沢山ありますね。そう言われなくても、子供にとって親は絶対的な存在です。ですから親を嫌いになるのは、余程のことがあったのでしょう。

yuuyuu_4_1

あなたは天真爛漫だった

赤ちゃんの天真爛漫な笑顔は、人を癒します。あなたも、そうだったのですよ。けれど人は、いつの間にか無邪気な笑顔を忘れてしまいます。そこには最初の人間関係、つまり親との関係が大きく影響しているのです。

<1>原因の大元を知る

0歳から3歳までの間にスキンシップが少ないと、対人恐怖症になりやすいというデータが、脳科学の分野で発表されています。幼少期に、充分に抱きしめてもらえなかった子供は、愛情を素直に認められず、疑い深くなる傾向があるようです。逆に過保護にされると、目標を立てられなかったり、自分で決断できない、という傾向が強くなるようです。

このように幼少期を、親とどのように接して過ごすかは、人格形成に大きく関わっていきます。ですから、成長してからの人間関係で、無意識に出てしまう反応は、幼少期の親子関係に起因すると言っても過言ではありません。

それでは一体、どのような感覚として表出してくるのでしょうか?

  • 他人から認められたいという気持ちが強い
  • 女性、或いは男性とのお付き合いが苦手
  • 困っても、他人に助けを求められない
  • 自分の感情を出して、人を困らせてはいけない
  • 自分はダメな人間だ
  • 何においても自信がない
  • 人の目が気になる
  • 行動を制限されるのは嫌だ
  • 結婚に希望を持てない
  • 自分は幸せになれない

これらの感覚は、幼少期の境遇、ご両親の価値観、考え方などに影響されています。長い期間、一緒に暮らしてきた家族から、毎日繰り返される行動や言葉によって、無意識のうちに、あなたの価値観や思い込みは形成されていきます。

親から優しい言葉をかけられ、愛情豊かなスキンシップを沢山受けながら育った子供は、自分は愛される価値がある人間であると認識し、安心して心を開き、積極的に人と交わり、楽しい幸せな時間を積み重ねていきます。

逆に、愛情のない無関心な態度や、暴言、虐待を受けて育った子供は、自分は望まれない子供だと認識します。その結果、何をやっても駄目だ、誰からも愛されるはずがない、理解されないし絶対に幸せになれない、という感覚を持ちます。そして、それを証明するように、不幸な選択を繰り返す人生を歩む場合が多いようです。

もし、上記のような感覚があるのでしたら、親に対する気持ちを整理してみましょう。いつも感じている感覚の原因を探り解放することで、心がとても軽く明るくなります。そうすると物事が好転しますので、お薦めいたします。

<2>問題が生じた頃を思い出す

yuuyuu_4_2

幼少期には、親の言動を見ながら考え、事柄を認識していきます。素直に親からそのままを学び、それが普通だという基準を作りながら成長していきます。成長するに従い行動範囲が広がり、子供同士の交流が始まると、他所の家庭との違いを知るようになります。そして、当たり前だと思っていた感覚に疑問を持ち始めた頃を覚えていますか?

接する人が増えるにつれて、新たな価値観や概念を知るようになりますから、それは当然のことなのです。そして、親に対する不満や他所への羨望が強くなるに従い、反抗心や拒絶、悩みが強くなっていきます。

思春期の反抗期にも、自我が芽生えて自分自身をみつめるようになります。この時期には、親の価値観や判断基準ではなく、自分で考えて行動し、生き方を選択し始めます。更に成長すると、思考や捉え方の選択肢が増えて、本来のあなたの資質が現れてきます。そこに親から受け取ったものとのギャップが生じ、葛藤が生まれるのです。

このように、親とは別の人間であるという自覚が芽生えた頃、親子関係の問題が表出してきます。

<3>親は完璧か?

親に自分を所有物のように扱われて支配されたり、親の理想の子供像を押し付けられたり、それを親の愛情だと思い込まされたりすると、子供はやがて反発して怒りだし、それが憎しみに変わる場合があります。

そして多くの場合、親に酷いことを言われて、傷ついた経験を引きずったまま大人になり、親子関係がおかしくなっているのです。これは子供の頃に抱いた、大人は完璧であるという印象に影響されています。子供から見ると、どの大人も立派で偉大に見えます。だからこそ、子供は大人の影響を強く受けてしまうのです。

けれど、落ち着いて考えてみましょう。今、大人になったあなたは完璧ですか?

私たちは間違ったり、後悔したり、反省したりしますね。誰もが不完全だからこそ、学び成長しようと思いながら生きています。あなたの親も同じだと思います。今のあなたは、あなたが子供の頃の、親の年齢を超えているかもしれません。今のあなたは、年下の人をどのように感じていますか?

子供の頃、完璧だと思っていた親より、今のあなたのほうが、人生経験が豊富かもしれませんね。子供に間違ったことを言ったり、傷つけてしまったりしたのは、仕方なかったのかもしれません。親も人間ですから、完璧ではないのです。間違えたり後悔したりしながら、生きてきたのだと思います。完璧な人間はいないのですから、親も完璧ではないのです。

<4>嫌いを許すに転じる3つの理解

yuuyuu_4_3

1、 親を完璧な大人だと思わない

社会人になって多くの人と関わるようになると、視野が広がります。価値観も物事の捉え方も多種多様で、あらゆる場面での選択肢が増えます。それが自覚できたとき、親であっても完璧な大人ではないと理解できるでしょう。例え親でも、あなたと同じ人間です。情緒不安定なときもあれば、体調が悪くて沈んでいるときも、イライラしているときもあるのが、よく分かるようになります。同じ人間だと感じると、親しみがわくでしょう。いろいろあったけれど、許してみる気になりませんか?

2、 親子の間にある人生における時間の差を認識する

子どもが社会人になる頃、親は人生の中盤から後半にさしかかります。けれどあなたは、人生の成長期の終盤を進んでいるでしょう。このふたつの人生は、気力、体力、労働力において、大きな違いがあります。あなたが数年後にその域に達したとき、人生の成長期を歩んでいる人に、何と言うのでしょうか?それを想像すると、いつもより広い心で、親と接することができるかもしれませんね。

3、 親子は似ている

肉体的に考えても、半分は父親、半分は母親から受け継いでいますね。それだけでなく、長く一緒に過ごしてきたのですから、親があなたの人格形成に、大きな影響を与えていることが殆どです。それで、親子は考え方や仕草、嗜好が似ていることが多いのです。似ているからこそ、自分の見たくない部分を見せられて、つい衝突をしてしまいます。

yuuyuu_4_5
親が嫌いな理由を掘り下げていくと、あなたと同じ要因を持っていることに気づきます。自分が嫌いだけれど、それを直視できないから、親があなたに替って、その部分を見せてくれているのです。

ですから、許せないという感情で縛られているあなたご自身を、まず自由にしてあげてください。あなたにとって、その感情はもう必要ないと宣言してください。その感情で、ご自身を傷つけるのを止めてください。

それは何よりも、あなたご自身のためなのです。自分の親を許すということは、あなたご自身を許すことです。そして、愛することができたら、心の深い部分が癒されます。なぜなら、あなたご自身も愛せるようになっていくからです。

親が嫌いなのではなく、あなたご自身を好きになれないのかもしれません。少しでも心当たりがあったなら、親に向けていた嫌いだというエネルギーを、あなたご自身を大切に思うエネルギーに変換してみませんか?そして、天真爛漫だったあなたに戻りましょう。


SNSでもご購読できます。