「私あの人から、嫌われたかも。」とか「私人から嫌われてないかしら?」そんなことが心をよぎるときって誰にでもあると思うのです。そんなときってやっぱり多かれ少なかれ落ち込みます。
「別にいいじゃない!」と強がってもどこかでなんか気になる。そんな思いをしたことは大なり小なりだれにもあると思うのです。そんなときのあなたの心への処方箋を是非お伝えしたいと思います。
自分の意識への問いかけ
ここでとても大切なポイントはあなたの意識がどちらを選ぶかです。
まず1つ目は、
①「私あの人に嫌われてるかも。あの時もあんな言葉を投げかけられたし、あの時もあんな態度されたし」といった嫌われた要素を集めるのか?
そして2つ目は、
②「あの時こういったのは嫌われているからじゃないかも、あの人にも何らかの事情があってのこと。大丈夫よ!」「嫌われてなんかないわ!」
これを読まれて、「なあんだ」と思われるかもしれませんね。そして「確かに理想は②番だろうけど。そんなノー天気になれない。」と言いたくなりますよね。
そう、そんなふうにノー天気を許さないのはあなたの持ってるエゴなのです。エゴはベストタイミングであなたに巧みに囁きかけます。例えば、こんな風に。
「いや、嫌われてるに違いない。どうせ…」とか「あの時もそうだったじゃない。」とか「だいたい元々からあなたとあの人は相性が悪いのだから」といったふうにあたかも嫌われるという条件を誇示し続けるのです。
そのエゴの声は心の中でしきりに囁き続けます。しかしその声はあなたの本心の声ではありません。私たち人間がこの世で生きている限り多かれ少なかれ持ち続けるエゴの仕業なのです。
エゴの正体
実は、エゴは私たちを被害者に仕立て上げます。時には悪人に仕立て上げたり、無能力者にしようとしたり、人格さえも否定しようとします。そしてそのエゴの声に負けてしまうと、エゴの思いのまま自分を罪悪人や無能力者として認識してしまうのです。
この場合は人に嫌われた自分という設定になってしまいますね。
何のためにエゴは私たちを罪悪人や被害者にしてしまうのだと思われますか?
そこには私たちがこの世で生きる大きな意味があるのです。
エゴの正体とそれが存在する意味が分かればもっともっと人生を自然体で楽に生きることができます。
現実のからくり
あなたが体験している現実は自分ではどうすることもできない運命とか、社会や世間で創られた世界を生きているように思えるのですが、実はあなたの現実はあなたの意識で創られているのです。
「あなたの現実はあなたの意識の投影です。」などといわれたら、抵抗されるのも無理はないでしょう。しかし、それはどうやら事実のようです。
話は最初に戻りますが、あなたが「私人から嫌われたかも」と思ったとき
①の「そうだ!やっぱり嫌われている」という意識を選ぶのか、
②の「そんなことはないよ!あなたは大丈夫!」という意識を選ぶのかで
現実は見事に変わります。
ただしそれには心の底から意識する必要があります。最初にお話ししたようにエゴはあなたを被害者に仕立てようとします。そしてその体験をさせようと導くのです。
エゴは何のために?
では、エゴは何のために私たちの心に存在するのでしょう。被害者にしたり、悪人にしたり、あきらめさせたり、「そんなことが得意なエゴは私たちになぜ必要なのか?」ですよね。
そもそもそんなエゴなどなくて、いつも冷静で自信があり、明るく元気に生きていられたら、こんな幸せなことはないはずです。でも、そこにエゴが存在するには大きな意味があるのです。
それは…
私たちがこの地球で人間を体験していることと大いに関係があります。その働きは、自分をより信じるために、本来の自分を確信するために存在しているのです。
おわかりかと思いますが、私たちはあえてエゴを存在させ自分をよりよく知り、自己信頼をより強くするために設定されていると思われます。
誰にも嫌われない人生を創造するために
話は随分逸れてしまったようですが、最初の話題に戻りましょう。
「私嫌われてるかも……」という恐れは何のために起きたかお判りいただけたでしょうか?
そうですね。あなたの自己信頼をより強くし、自分をもっと愛するための試練だったということになります。
「それでもあなたは自分を信じられますか?」といったような、そこであなたが信じた世界が現実として展開されていくのです。
「そうは言っても、実際には…」といいたくなるのも無理はありません。そして、それもまたエゴの仕業なのです。
あなたが100%自己信頼ができるまで、「やっぱり嫌われてるんだ。」と何度も何度もエゴはささやき続けます。でも、それもまたあなたの自己信頼を試されていると思われてくださいね。
自分を信頼しプラス思考を働かせることを繰り返していくうちにあなたの体験する現実は確実に変わっていくことでしょう。
「私は嫌われているかも」と思ったとき、あなたの心に自己信頼のスーパーマンを登場させてください!
一刀両断!「私はみんなに愛されている!」それでいいのです。余計なことはすべて開放して「私は大丈夫」ときっぱり!
そして、それがあなたの体験する現実を創っていくことになります。
ちなみに元大リーガーのイチローさんは、「嫌われること大歓迎、嫌われるというのは自分のことを気にかけてくれている証拠だから」とおっしゃってます。確かにそれも一理ありですね。