部屋を片付けることから学んだたった1つの貴重な習慣

部屋を片付けることが なんとかできるようになったのは結婚したおかげだったように今となっては思います。「部屋を片付ける」とひとことで言ってもそれは人間の本能ではないので、「部屋を片付ける」ことをどこかで学ぶのです。

私にとって、部屋を片付けることを教えてくれたのは、結婚した相手、夫でした。決してやさしい先生ではなかったです。先生(夫)は、私の価値観を見事に崩してくれました。

*キッカケ

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ある日の深夜、夫は眠れなかったのか突然声を出して「食卓の上には何も置かないでくれ」と言ったのです。夜中の2時過ぎ頃だったと思います。当然私は眠りについていましたが、いつもと違う気配に目を覚まし、夫の声をはっきり聞きました。

私たちは、結婚してまだ数ヶ月の新婚でした。結婚するに至ったのも知人の紹介で出会いそれから3ヶ月後には一緒に住んでいたのでお互いにそれまでの暮らしをすみずみまで知り尽くして結婚したわけではありませんでした。

夜中に寝言でもなく「食卓の上には何も置かないでくれ」とは何事でしょうか?私はびっくりしたのを通り越してただただ呆然としていました。それから夜中にもかかわらず、2人は起きて夜中の台所に灯りをつけ椅子に座ってしばらく話をしたことを今ではなつかしく思い出します。

*お互いの価値観

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部屋を片付けることに関して夫と私はあまりにも違う価値観を持っていることがわかりました。夫は「物を出す→使う→元のところに必ず戻す」とにかくこのことが徹底している人でした。そういう人でしたので、男の一人暮らしでも実にスッキリとキチンと片付いた部屋に暮らしていました。そしてとても仕事が早くできる有能な人でした。

対して、部屋を片付けることに関しての私のやり方は「物を出す→使う→また使うかもしれない(この時点で目的が100%達成されていない状態で残っていることが多い。やり残しが多い)→なので仕舞わないでそのままそこに置いておく」というふうに、部屋を片付けることまでに至らないのです。

むしろどんどん部屋を片付けることから遠のいて物が散らかることに向いていくのでした。おまけに可愛い物やきれいな物があると部屋を飾ることを考えてつい買ってしまうので物は増えていく一方で部屋を片付けるのはどんどん大変になっていました。

お互いに違いすぎる価値観は違いすぎる生活習慣を生み当然2人はケンカになってしまうこともしばしばでした。

それでも夫が見せてくれる「物を出したら必ず元のところに戻す」という行動は、私にはなぜか素直に受け取る必要があることのように思えたのも不思議なことでした。

ケンカになったり、相手の嫌なところばかりが目につく時、スピリチュアル大学の学長が伝えてくれた

「愛は相手の嫌なところにフォーカスしない」

という言葉は、私をサポートしてくれる珠玉の名言です。

*部屋を片付けることから見える考え方

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部屋を片付けること、片付けることができる!ということは、その行動までの目的が明確だからこそできることなんだ!!ということが夫という人の行動を見ていてとてもよくわかりました。

夫は、物を買うときも何かする時もとても具体的にシンプルでした。そこに微塵も迷いがないと言ってもいいくらいでした。ですからすぐに望みが叶っていました。

私は、夫と違って物を買う時も選ぶときもなかなかハッキリできなく時間がかかるタイプでした。生まれて育つ段階の生活の中で日常の部屋を片付けるという行為を意識したことがなかったというのも大きな理由ですが、そもそも部屋を片付けることがこんなにも自分自身の生き方に反映しているのかと思うと目からウロコでした。

深夜に夫に突然「食卓の上には何も置かないでくれ」と言われた翌日から私は、夕食の後、食卓の上にあるものをひとつひとつチェックしてみました。食卓の上には、食器、調味料、花びん、私の携帯、本、ノート、ペン、お菓子、ティッシュペーパー、実にさまざまなものがゴチャゴチャと置かれていたのでした。

それを片付ける時、何をしようと思って、ここに本を置いたのか?ノートは何を書こうと思ったのか?とひとつひとつ自分の行動を省みました。そこからわかったことは、夫は目的がシンプルで私は非常に複雑にゴチャゴチャと一辺にたくさんのことをやろうとするがあまり、目標も絞れずどれも達成することなく漫然と事が過ぎていることに気づいたことは、私にとってとても新鮮な気づきでした。

物がたくさんあることを「豊かさ」と勘違いしていたのかもしれない。と初めて思いました。そして、そんな時にタイムリーに手にした本の中に「片付ける=カタをつけること」と書いてあるのを見て、なるほど!カタをつけて終わらせる。そして次のことを始める。

その次の始まりには、やりたいことを明確にイメージして行動できるようになる。それはとても弾むような気持ちになりワクワクすることでした。いつも真っ白なゼロの状態から始めることで、毎日が新しいということを実感できるようになり「今」という瞬間に集中しやすくなりました。

*自分自身を振り返って

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夫との出会いで「部屋を片付けること」に関する私の認識が変わったのは言うまでもありません。夫の価値観を100%すべて受け容れたわけではありませんが、とにかく、使ったものは使い終わったら元に戻すことをしているとスッキリしたので、それは私の新しい習慣になりました。

もちろん「習慣になった」と言えるまでは、時間がかかりました。そして、ふと今私の両親に目を向けた時に、父は確かに夫と似たような行動をしています。

問題は母でした!!笑。問題と言ってしまってはそのことが「悪い」ことのようですが、実際、母は私たちの小さい頃の思い出の服や描いた絵、アルバムなどおびただしい数の思い出の品々を捨てずにとっています。しかも整理されていないので、ものすごい状態になっているのです。

私は、夫と出会って私の中の「男性(父)脳」が目覚めてよかったなと思ってしまいました。それまでは、なんとなく家事のお手本が母だったのでなんとなく母のように日常を暮らしていました。

部屋を片付けることに関しても、我が家(実家)では、使ったものをそのままにしておいても何も言われた記憶がないので、父も母に対しては甘かったのか?あきらめていたのかも?しれませんね。

部屋を片付けることは、実は自分の考え方・生き方につながっていました。結婚して初めての私の価値観の崩壊は、私に新しい貴重な習慣をもたらしてくれました。


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