「あ~~あ またやっちゃった。。。」(汗)
「キレちゃったんだよね~」
「だってさぁ~ あいつ超ムカつく!!」
そういう彼女の話を聞くと どうやら「あいつ」にムカつくと同時に、キレる自分がほとほと嫌になっている様子。
彼女は頭から流れる大量の汗を忙しくハンカチで拭きながら真剣な目をしてこう言いました。
「私バカだから、むずかしいことわからないの!!」
「私のことをわかってくれない人には用はないの!!」
彼女はまるで孤独と闘っているようでした。
しかしそう言いながらも懸命に私に話しかけた大きな理由は、何か突破口を探していたのです。
はい!突破口は必ずあります!!
キレる出来事や嫌な人が目の前に現れるのは、そこを超えるチャンス到来のサインです!
自ら抱えている対人関係の緊張をゆるめ、自分自身を一番大切にできるようになると自然と人を心から愛することができるようになります。
1・キレる理由
あなたは自分のことをどのくらい知っていますか?
キレる自分のことがダメだと決めていませんか?キレる私は治らない。。。とか、そんな風に自分を責めているようだったら、ちょっと待ってください!!
キレる人というのは、往々にして瞬時に決断ができたり、判断したりするのが得意です。
頭の回転がすごく速く何事も合理的に考えられる「アタマがいい人」が多いのです。
しかし、私に話しをしてくれた彼女は「自分のことが嫌いだ!」と言うのでした。
話を聞くと、彼女のこれまで歩んできた人生は壮絶で、離婚を経験し、女手ひとつで男性の中に入り朝から晩まで汗水流し猛烈に仕事をして稼ぎ、子どもを育ててきたそうです。
休む暇もなかったというのです。
そんな彼女にやっとラクに仕事ができるチャンスがやってきたのです。
でも、彼女はその「ラク」がなかなか許せません。
「もっと働かなければ仕事じゃない!」
「こんなラクしてるのにもっとさっさとやってよ」
人に対する彼女の厳しい態度は一貫していました。
当然のことながら、こんな彼女の厳しく激しい態度は周りの人から敬遠されどんどん彼女は孤独になっていくのでした。
2・育てあげた人生の固定観念
「もっと働かなければ仕事じゃない!」そうです!!
これこそが彼女がこれまでに育てあげてきた固定観念なのです。
彼女は寸分の疑いもなく心からそう信じていたので、職場の中でも彼女はいつも仕事を探し出して人の倍速で動き回りそれをあっというまに片付ける人でした。
それが彼女の「普通」=「当たり前」なのでそうではない人が目の前に現れると自分とは違うその人のことを激しく攻撃しました。
そして仲間はずれにしていくのでした。
そういう人間関係の作り方も彼女の今までのお決まりのパターンでした。
攻撃された人も傷つきましたが、キレる彼女も同じように傷ついていました。
3・接し方がわからない
彼女は孤独になって気がつきました。
自分自身の体力の限界を感じるようになって気がつきました。
「いろんな人がいる」気づきは単純なこれだけのことでした。
誰もいない職場に私と2人きりになったとき、彼女は空を見つめながら「私と同じ人ばかりじゃないんだよね。。。いろんな人がいて人それぞれなんですよね」とボソッと呟くように言いました。
でも彼女の口から相手への悪口が絶えることはありませんでした。
気持ち悪い、嫌だ、おかしい、変だ!!
自分と違う人との接し方がわからない正直な彼女の態度でした。
自分と違う考えや行動の人との接し方がわからない悲痛な叫びにも聞こえました。
このまま「キレる」選択をするのか?
そうではない方法を身につけるのか?分岐点です。
「キレる」を選択しない方法はあります!!
決して「私はキレる人間だ」とあきらめて決めつけてしまわないでくださいね。
ここに人との違いを受け入れてあなた自身が変わるための3つのヒントを書いてみます。
4・違いをハッキリ認識する
もう「キレる」選択はうんざりならば、ぜひ新しい選択を身につけてください!
自分との違いに着目してみてください。
人と同じじゃなくていいのです。みんな違っていいのです。
新しい選択への第一歩は嫌だなという感覚をサインだと捉えることです。
少し練習が必要ですが、「キレる」選択はしなくてすむようになります。
たいてい嫌だなと感じることや、気持ち悪いと感じていることは、ただ反応しているだけです。
「キレる」前にイラっとしたらそれがサインだと思って、観察モードに切り替えるために一呼吸置くのはとても効果的な方法です。
その場を少しだけ離れて深呼吸するなど、クールダウンしましょう。
嫌だなと感覚的に捉えていても何が嫌なのか?を認識していないことがほとんどです。
だから繰り返すのです!
ぜひメモなどにできるだけ具体的に書き出して見てください。
どんなところが嫌で、どんなところが気持ち悪いと感じているのでしょうか?
明確にしましょう。
これはあなたにとって今まで気づくことのできなかった心の奥に眠っている宝箱を開けるような作業です。
ぜひやってみてください。
必ず次のステップに進む新しい発見があります!!
5・感情が見えてきたらチャンスと捉える
嫌なことをリストにあげてここからさらに奥に入っていくことができます。
その書き出した嫌なことのリストを見ていると、奥にある感情や忘れてしまっていた過去(子どもの頃)の体験を突然思いだすことがあります。
これまで私たちは、悩みや問題を自分自身以外に見つけて対処し、解決していくやり方を問題解決の方法として認識してきています。
なぜなら、この社会全体がそういう風になっているからです。
しかし!
本当の根本解決方法は、相手にフォーカスすることではありません。
自分自身の考えていることや感じていることにフォーカスし観察する方法です。
相手ではなく自分自身です!!
見えてくる感情はおそらく見たくないネガティブな感情です。
・つらい
・悲しい
・さびしい
・不安などのネガティブな感情
そのネガティブな感情は、最初受け入れることが難しいかもしれません。
ですから、自分自身をもう一人のあなたが見ているように観察するのがコツです。
このネガティブな感情こそ、キレてしまうあなたに「気づき」を与えてくれる感情です。
変われるように、不要なネガティブな感情を手放せるようにあなたの内側から浮上して見せてくれたのです。
ネガティブな感情こそ解放の鍵です!
6・ラクを選択する許可をする
実はラクを選択する許可を与えられるのはあなただけなのです。
「キレる」私を責めず、自分自身を観察するモードに変えてみるだけで日常が少しずつ変わってきます。
「もっと働かなければ仕事じゃない!」という自分を縛る固定観念に気づき、それを手放しラクを選択する許可ができるのはあなただけです。
人は習慣の生き物なので、どんなに過酷な生き方でもそれがあたりまえだと認識しているとつらい人生のまま一生を終えてしまいます。
習慣を変えるためには練習が必要です。
「人生は楽しんでいいのです」
「ゆっくり味わっていいのです」
少し時間はかかりますが、新しい望む選択が習慣化するとあなたは以前と比べるとウソみたいにラクになっていることに気づく日が必ずやってきます!
*まとめ*
あなたは幸せになるために生まれてきました。
この世に大切な唯一無二の存在です。
人はこの地球に降りてくる時に「設定」をしてくるそうです。
あなたにとって「キレる」という体験は、その設定のひとつだと考えてみてください。
なぜそんなことをわざわざしてくるのでしょうか?
それは人との違いを知る体験を通して「自分を知る」ため。
本当のあなた自身に出会うため。
私は初めて彼女に出会ったときの笑顔がとても心に残っています。
人は変わることができます。
自分を大好きになって、大切にできるようになるとあなたの前には心から望む人生が必ず見えてきます。