
「こんなことをしたら、他人にどう思われるか。」「私は普段人からどう思われているか?」という恐れや不安は多くの人が持っている感情だと思います。
日常の生活において、「あんなこと言ったけど、人にどう思われたかしら?」「こんなことしてしまって人からなんて言われるか?」そんな不安を日頃抱えて生きている人は意外にも多いようです。
実際私自身もそう思った時期が長かったように記憶しています。
おそらくこれは日本人の特有のものではないかと思うのですが、日々そんな不安に襲われている人へお役に立てばうれしいです。
目次
1.感情をイメージ化する
2.不安になる原因を知る
3、感情の習慣に気づく
1、感情をイメージ化する
「あんなこと言ってどう思われるかしら?」「あんなことしたけど変に思われないかなあ」と思う事はよくあります。私も時々そんな感情に心が占領されることがありました。このとりとめのない不安であり、恐れである感情をちょっと形として捉えてみてはいかがでしょう。
たとえば、イメージとしてはこんな感じですね。
あなたが起こした言動に対して「私は人にどう思われているかしら?」という不安や恐れの暗雲が最初心に立ち込めます。あなたの心に押し寄せてくる感じですね。やがてあなたの心はその暗雲に占領されてしまって心の自由が利かなくなってしまう。そんなイメージになるはずです。
そうなると、心はもうそのことでいっぱいになり恐れや不安で占領されてしまいます。ネガティブ感情が心を覆いつくす瞬間ですね。その時の気持ちってもう最悪です。
でも、こんな風に「感情を現象として捉えること」で気持ちが整理できるのです。
そして形としてイメージすることによって、とりとめのない不安や恐れの感情をとりあえず攻略できそうな気がしませんか?
つまり「人にどう思われるか?」という心配の状況を俯瞰してみる感じですね。
実は、私たちは見えるものより見えないものにより恐れを感じてしまうようです。ですから感情もイメージ化して客観的に捉えられることで、あなたが今悩んでいることから少し離れることができますね。ちょっと自分の感情を俯瞰してみる。これを是非お勧めします。
そして次にあなたの心を占領し、覆いつくした「人にどう思われているか」の不安でいっぱいの心に、光を差し込むイメージをしてください。水面に光が差し込むイメージでもいいし、朝日が海面を照らすイメージでもいいでしょう。
ちょっと気分が軽くなりましたね!
では、次に理屈で考えてみましょう。
2、不安になる原因を知る
まず「人からどう思われるか?」という恐れは、あなたが人をどう思っているかという事と大いに関係があります。
人の言動に絶えずジャッジしたり、非難する習慣があるとそういう感覚で人を見る習慣がついているので、自分もそう見られている感情を体験してしまいます。
あなたの感情のルートがそういう回線になってしまっているという事になります。ですからその回線自体を遮断する必要があるのです。
人を非難したり、ジャッジしたりする回線を遮断すること。
長い間使ってきた感情の習慣ですから、そう簡単にはいかないと思われるかもしれませんが、そこにあなたが今後「人にどう思われるか」問題に煩わされないようになる大事な分岐点となりますのでこれは是非お勧めです。
では、具体的にどうすればいいかお伝えしますね。
まずは、感情をキャッチすることです。
たとえば自分の中にこんな感情、「あの人なんてこと言うの!ひどい人ね!」が沸き起こったとします。
するとその事に対してあなたに味方してくれそうな人同情してくれそうな人に、そのことがあたかも確かなことであるように同情を求めます。(これこそエゴの仕業なのです)
エゴは巧みにあなたの感情を大きく膨らませ、確かなものとして植え付けようとします。
例えばこんな感じです。
「あの人あんなひどいこと言ったのよ!どう思う?」と自分が正しいというイメージで仲間に打ち明けて「ほんと!ひどい人ね」といった返答を待ちます。その時あなたの心の中でエゴはにんまり「やったぞ、また人を非難する感情を定着させた」と呟いているのです。
3、感情の習慣に気づく。
他人を非難する習慣が根付くと、当然人も自分のことをそのようにみるという感覚になってしまいます。
あなたは、あなたの中に飼っているエゴに翻弄させられているということを知ってください。エゴたちは巧みにあなたの感情を幸せや安心から引き離そうとしているのです。
何のために?
それはまたいずれお話しできる機会があると思います。
さて、話は戻って、
「人にどう思われるか?」という思いは「あなたが日頃人をどう思っているか?」という事と大いに関係があることがわかっていただけたでしょうか?
私たちはそんな中で自分を切磋琢磨して生きているのです。それはもっと軽く幸せな人生を生きるために。
幸せな人生を生きるためにできること。それは自分自身の感情に責任を持つこと。自分の感情の責任者であること!
自分の感情に責任を持つというには、沸き起こる感情を自分の支配下に置けるかどうか(つまり客観的に捉えられるかどうか)という事です。
エゴと自分との戦いといったほうがわかりやすいのかもしれませんね。そのエゴに支配された感情のままに心を許すのか?それとも要らない感情を解放して自分軸で生きるのか?
感情は自分軸を揺さぶります。でも決して悪い感情ばかりではありません。感情には素晴らしいものがたくさんあります。ただ、私たちはエゴの支配のせいでどうしても不安や恐れに傾いてしまうのです。
「エゴに翻弄されず自分はどんな感情を選ぶのか?」を確かなものにできたとき、あなたはもう「人からどう思われるか?」という悩みからは解放されていることでしょう。